大阪相続税申告相談室
よくある相続税申告に関する相談事例
相続税申告に関するご相談
2025年01月19日
相続税申告の際の計算方法について教えてほしい。(大阪)
大阪に住む父が亡くなり、相続税申告が必要となったのですが、納税金額をどのように計算すればよいのかわかりません。相続税の計算の流れを教えてください。(大阪)
相続税申告の際の基本的な計算の仕組みをご説明いたします。
実際の相続税納税額を割り出すためには複雑な計算が求められますが、まずは相続税の基本的な仕組みと計算の流れをご説明いたします。
- 基礎控除額の計算
相続税には基礎控除が設けられています。以下の計算式で算出した基礎控除額が、課税価格の合計額を上回る場合、相続税はかからず、相続税申告も不要となります。
相続税の基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数 - 課税価格の計算
相続・遺贈・相続人への贈与金額等に基づいて、課税価格を計算します。計算方法は以下のとおりです。
課税価格=遺産総額-(債務+葬式費用)+生前贈与加算
※相続時精算課税の特定贈与者が死亡した場合は、相続人が相続時精算課税の適用を受け特定贈与者から相続(または遺贈)により財産を取得しない場合でも、相続時精算課税適用財産は相続(または遺贈)により取得したものとみなされ、贈与時の金額で課税価格に含めて計算します。 - 課税遺産総額の計算
課税価格の合計額から基礎控除額を差し引いた金額が、課税遺産総額となります。
課税遺産総額=課税価格の合計額-基礎控除額 - 相続税の総額の計算
実際の遺産分割割合に関係なく、各人が法定相続分の割合に従い財産を取得したと仮定し、各人の法定相続分に応じた取得金額を計算します。そこにそれぞれの相続税率を乗じて算出した金額を合計したものが、相続税の総額となります。
各人の法定相続分に応じた取得金額=課税遺産総額×各人の法定相続分 ※千円未満切捨て
各人の相続税額=法定相続人の法定相続分に応じた取得金額×税率
相続税の総額=各人の相続税額の合計 - 各人の実際の取得財産に応じた相続税額の計算
上記4で算出した相続税の総額を、各人の実際に取得した財産に応じて按分した金額が、それぞれの相続税額となります。
各人の取得財産に応じた相続税額=相続税の総額×各人の課税価格÷課税価格の合計額
こうして算出した各人の実際の取得財産に応じた相続税額から、各種控除を差し引き、残った金額が実際に納める相続税額となります。
なお、被相続人の配偶者・父母・子以外の者が財産を取得した場合には、その相続税額の2割に相当する金額が加算されます(ただし、代襲相続人となる孫は2割加算の適用外)。
以上が相続税の大まかな計算の流れとなりますが、実際の相続税申告ではご家庭の資産状況や相続人の数など、さまざまな点に考慮して相続税額を割り出さなければなりません。
大阪ならびに大阪近郊にお住いで相続税申告が必要な皆様は、相続税申告に精通し、豊富な知識とノウハウをもつ大阪相続税申告相談室までご相談ください。
大阪ならびに大阪近郊の皆様の相続税額を正確かつ迅速に計算し、相続税申告が滞りなく完了するよう全力を尽くします。